I²C 通信

I²C バスは、NXP によって定義された 2 ワイヤバスシステムです。I²C バスは双方向で、シンプルながらも効率的な制御アプリケーション用に設計されています。これは、組み込みシステムでマイクロコントローラとペリフェラルをインタフェースで接続するために広く使用されています。

システムは、接続された IC 間で情報をやり取りする SCL（シリアルクロック）および SDA（シリアルデータ）という 2 つのラインで構成されます。バスに接続されたすべてのデバイスは、マスタまたはスレーブデバイスです。各デバイスは、以下のいずれかのモードで使用できます。

• アイドルモード：デバイスは高いインピーダンス状態で、データを待機します。
• マスタトランスミッタモード：デバイスはスレーブレシーバにデータを送信します。
• マスタレシーバモード：デバイスはスレーブトランスミッタからデータを受信します。
• スレーブレシーバモード：多数のデータバイトがマスタトランスミッタから受信されます。
• スレーブトランスミッタモード：多数のデータバイトがマスタレシーバから送信されます。

I²C 標準については、NXP の Web ページで公開されている I²C バス仕様を参照して下さい。

このセクションでは、以下のトピックについて説明します。

• I²C の概念
• I²C シミュレーション
• 仮想シミュレーションレジスタ（VTREG）
• I²C デバイスのシミュレーション
• アプリケーション例