デバッグ

この章では、µVision4 のデバッグモードと、サンプルプログラムをテストするためのユーザインタフェースについて説明します。また、プログラムのデバッグに使用可能なシミュレーションモードとさまざまなオプションについても説明します。

• 「デバッガの使用」では、シミュレーションおよびプログラム実行の概要について説明します。
• 「デバッグのウィンドウおよびダイアログ」では、デバッグ中に使用できる機能について説明します。
• 「式」では、デバッグコマンドで使用できる式について説明します。
• 「ヒントとテクニック」では、デバッガ機能の理解を深めるための上級レベルのテクニックについて説明します。

µVision4 デバッガを使用して、開発するアプリケーションをテストできます。デバッガには 2 つの操作モードがあり、［ターゲットのオプション］（Options for Target）→［デバッグ］（Debug）ダイアログで選択できます。

• シミュレータを使用する場合、実際にターゲットハードウェアがなくてもマイクロコントローラのほとんどの機能をシミュレートできるソフトウェアのみの製品として µVision4 デバッガが設定されます。ハードウェアの準備が整う前に、組み込みアプリケーションをテストおよびデバッグできます。µVision4 は、シリアルポート、外部 I/O、タイマなど、さまざまなペリフェラルをシミュレートします。ペリフェラルシミュレーション機能は、選択したデバイスによって異なります。
• ターゲットデバッガを使用する場合（ULINK ARM デバッガなど）、ターゲットシステムに接続するハードウェアデバッガと µVision を組み合わせたハイブリッド製品になります。次のデバッグデバイスがサポートされています。
  • JTAG/OCDS アダプタ：ARM Embedded ICE などのオンチップデバッグシステムに接続します。
  • モニタ：ユーザハードウェアと統合可能で、数多くの評価ボードで使用できます。
  • エミュレータ：ターゲットハードウェアの MCU ピンに接続します。
  • インシステムデバッガ：ユーザアプリケーションプログラムの一部で、基本的なテスト機能があります。

サードパーティのツール開発者は、Keil Advanced GDI を使用して、µVision を独自のハードウェアデバッガに接続できます。

注

• ステータスバーには、現在アクティブなデバッグツールが表示されます。シミュレーションモードでは、タイミングに関する統計が表示されます。