LogicAnalyze

µVision4 のロジックアナライザを使用すると、変数変更の時刻と値を記録できます。プログラムの実行中、シグナル記録の結果が［ロジックアナライザ］（Logic Analyzer）ウィンドウに表示されます。

ロジックアナライザでの作業中は、以下のコマンドを使用できます。

LA

引数を指定せずに LA コマンドを実行すると、記録された各変数の統計情報が表示されます。記録された変更数がリストされます。

LA variable_name

LA コマンドにターゲットプログラムの変数または VTREG 名を指定して実行すると、記録するシグナルが作成されます。最大 256 の変数または VTREG を記録できます。シグナル記録は、char、unsigned char、int、unsigned int、long、または unsigned long の型のスカラ変数または VTREG についてのみ可能です。

注

• µVision4 シミュレーションでは、一部の通信ペリフェラルのピンで正確なタイミングが提供されません。UART、I²C、CAN の読み出し/書き込みシグナルは切り替わらず、代わりに VTREG が通信ストリームを表します。このため、このような通信シグナルの変更を確認することはできません。

LA KILL *

LA KILL * コマンドは、ロジックアナライザからすべての変数の記録を削除します。

例

>LA Tone.y1            /* Start recording for y1 member of struct Tone */
>LA CC1_OUT            /* Start recording for CC1_OUT which is a PWM output signal */
>LA AN0                /* Start recording for VTREG AN0 which represents a A/D input */
>LA ADC_DAT            /* Start recording for ADC_DAT that represents the A/D output register */
>LA Signal             /* Start recording for the variable Signal */

/* After execution of the user program ... */

>LA                    /* display statistics for the signal recording */
  1: ''Tone.y1' nRec=211
  2: ''CC1_OUT' nRec=810
  3: ''AN0' nRec=5644
  4: ''ADC_DAT' nRec=400
  5: ''Signal' nRec=0

>LA KILL *             /* Remove all variables from signal recording */